BEAUTIFUL FFESTINIOG DIORAMA

※スモールイングランドの模型は、試作品を使用しています。
2021年の鉄道模型コンテスト会場で初お目見えし、現在ホビーセンターKATOにて展示中のこのジオラマは、過去にKATO T-TRAKジオラマコンテストで優勝もされたジオラマ作家「たいやきやいた」さんに制作いただいた作品です。
この動画はフェスティニオグ鉄道のPRにもなるようにと作られたもので、前半はフェスティニオグ鉄つどうのゼネラル・マネージャーのポールさんからのメッセージ、後半がたいやきやいた」さんへのインタビューになっております。
こちらのページでもご覧いただけるフェスティニオグの景色や歴史に思いを馳せながら、ジオラマやスモールイングランドをお愉しみください。

レールはPECOの “ST-400 STARTER TRACK SET” (エンドレス、分岐2箇所) を使用していただきました。PECOのOO-9レールの中で一番小さい半径のもので、プランブックにも最小スペースで作れるナローゲージジオラマとして掲載されています。
ポイント制御も同じく PECO の“SmartSwitch”が組み込まれています。
英国のイベントでも展示できるようにと、正統派の布陣で製作いただきました。
しかし‥
レイアウトプランそのままを作ると、機関車の入れ替え遊びを愉しむことができません。


「たいやきやいた」さんによるレイアウトプラン
わずかなスペースの中でも、エンドレスでゆっくり眺める愉しみと、入れ替え遊びのギミック的な愉しみが両立したジオラマを考えていただきました。

当初、完成したジオラマを絵画のように壁に飾る予定(模型走行時以外)だったので、全方向から・どんな角度から見ても絵になるデザインをお願いしました。結果的には通常のジオラマのように水平に置いて愉しむことになりましたが、どこから見ても美しいというコンセプトは見事に現実化されました。
高低差をつけて、狭いスペースながらも物語を感じさせる世界が出来上がりました。
そして、本当に、どの角度から見ても完璧に英国の風景が再現されています。
また、ただ細部が美しいというだけではなく、 隣り合う情景の連続性・必然性も緻密に考慮されています。
だからこそ視線を動かしていいった時に、まるで一枚の絵画かパノラマ写真を見ているかのように違和感なく
景色が心に染み込んでゆくのです。


ジオラマを見るとき、どうしても見下ろすことが多いです。それだとなかなか没入感は味わえません。
鳥の視点ではなく、かがみ込んで覗き込む人間の視点にするため、さまざまな工夫が盛り込まれました。例えば地面嵩上げして線路際からの視点を誘導したり、エンドレス全体を見渡せない造りにして、向こう側には何があるのだろうと思わせたり‥と、STEAMにも通じるジオラマ作りの奥深さをしみじみと感じさせます。
また場所によって道幅を広くしたり狭くしたり、思わずここを歩いてみたい! と感じずにはいられないメリハリのある地形も魅力的です。

ポートマードックの印象的なカーブホームが再現されています。


フェスティニオグ名物の1つ、アンダーパス。

芝生の素材やストラクチャーは全て英国メーカーのものを使用しています。植生の違いを表現することは、違う国の風景をジオラマを制作する上でとても重要です。

芝生の素材やストラクチャーは全て英国メーカーのものを使用しています。植生の違いを表現することは、違う国の風景をジオラマを制作する上でとても重要です。
スレート積みの壁のように見えるのは、英国のショップ&メーカーOsborn's Models(https://www.osbornsmodels.com)のFlexible Cotswold Stone Wallingです。ウレタン製なので、好きな角度で曲げることができます。


「たいやきやいた」さんのブログを拝見いただくと、このジオラマの制作過程がとても詳しく丁寧に記録されています。ジオラマ制作に少しでもご興味のある方でしたら、とても勉強になる奥深いブログです。ぜひご一読ください。
とある保存鉄道の記憶~あの情景をもう一度。。。
「OO9で想像&創造の旅を。。。」